いよいよ国内にも登場する「スマートフォン」とは?
2004年10月21日 09時16分
携帯電話をパソコンや業務用の情報端末に近づける“スマートフォン化”の動きが加速している。
NTTドコモは8月、米モトローラと共同で「新しいFOMA端末」を開発し、2005年春に発売すると発表した。ビジネス・コンシューマを狙った新端末の実体は、「スマートフォン」と呼ばれる新しいタイプの携帯電話である。日本ではまだなじみが薄いものの、欧米では今後の急成長が見込まれている。
新FOMA端末は、次のような点で現行機と大きな違いがある。
・FOMAとGSM/GPRSとのデュアル・モード機である
・一般のパソコン向けWebサイトを見られるブラウザを装備
・通常のインターネット・メールを送受信できる
・電子メールに添付されたオフィス文書ファイルの閲覧が可能
・公衆無線LANアクセス・サービスも利用できる
発表はNTTドコモに後れを取ったものの、ボーダフォンとKDDIもそれぞれ、パソコンに近いインターネット利用環境を提供する新端末を年内に発売する。
ボーダフォンのノキア製端末「Vodafone 702NK」は、インターネット・メールの標準プロトコルであるPOP3とSMTPに対応。会社や個人のパソコン用インターネット・メール・アドレスがそのまま使える。KDDIのカシオ計算機製の新WIN端末「W21CA」は、パソコン用のWebサイトをそのまま見られるフル・ブラウザ・アプリ「Opera」を搭載する。
パソコンに近い使い勝手を実現するスマートフォンの登場で、どんなことが可能になるのだろうか。(ケータイ on Business)
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/comp/338559